七尾が生んだ桃山美術の画聖
長谷川等伯

等伯の一生等伯の時代等伯の作品1等伯の作品2年表七尾までのアクセスリンクTOP

禅宗祖師図襖(ぜんしゅうそしずぶすま)

禅宗祖師図襖

南側四面
紙本墨画 各縦183.0・横142.5
桃山時代(慶長7年・1602)制作
京都市・南禅寺天授庵所蔵

(解説)
禅宗祖師図襖は16面の襖に描かれているものである。「船子來山」「五祖栽薑」「六祖挾担」「趙州頭戴草鞋」「南泉斬猫」「懶さんわい芋」の禅機が描かれる。中国唐代の南泉禅師が猫をめぐって争っている二人の間に入り、猫の首根っこを掴み、何も言えなければ猫を殺すと大喝した。二人は何も言うことができず、その猫は斬られてしまった。つまり、執着心を捨てきることこそが禅宗の要諦ということであろう。図はまさに南泉禅師が猫の首を掴まれているところである。故事の謂れとなった猫の愛くるしさが印象的である。動物の感性までも描き得た等伯ならではの表現である。
戻る