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N-As通信(2018年2月) 七尾(N)の明日(As)の経営/経営のなやみ、なんでも、お手伝い

 ななお経営支援センターの会員アンケートで、経営者の高齢化の進展から、「引退を契機とした廃業」が管内で急激に進むことが明らかになったように、事業承継が我が国最大級の政策課題となる中、政府は税制面からも事業承継を支援するために、10年間の特例措置として承継税制を抜本的に拡充する。

事業承継税制の抜本拡充をはじめ「平成30年度税制改正大綱」が決定

 事業承継税制の抜本拡充をはじめとする平成30年度の税制改正大綱が閣議決定され、法改正に向けた国会審議が行われている。

 大綱には事業承継ほか、賃上げや設備投資を後押しする税制などが盛り込まれた。特に、全国の中小企業から強い要望が寄せられていた事業承継税制は、各地商工会議所の陳情活動により抜本的に拡充された。

将来の納税不安を大幅に軽減する「承継税制」抜本拡充のポイント

 今回の改正措置は、世代交代に向けた集中取組み期間として、2027年末までの10年間の時限措置。税制の適用を受けるためには、今後5年以内に承継計画を県に提出し、10年以内に承継を行う必要がある。

<入口要件の抜本緩和>

  • 対象株式数の上限撤廃、猶予割合が100%に拡大
    承継時に自社株にかかっていた相続税・贈与税の納税負担がゼロに。
  • 雇用要件の抜本的見直し(雇用要件の実質撤廃)
    承継後5年間の雇用が平均80%維持できなければ利子税付きで全額納税が必要だったものが、下回った場合でも県に理由を報告すれば納税が不要に。
  • 対象者の制限が大幅緩和(複数承継の多様化)
    配偶者や従業員からの株式贈与・相続が認められたほか、後継者も代表者であれば3人まで対象が拡大。

<承継後負担の抜本軽減>

  • 経営環境変化に対応した減免制度を導入
    納税免除が限定的な現行制度から、株式売却や廃業時点の株価で税額を再計算し、承継時との差額が免除される仕組みを創設。
ローカルベンチャーなまち、七尾

七尾市でも始まったローカルベンチャー

 七尾市が地方創生の一環として取り組むローカルベンチャー事業。全国で地域おこしの最先端をいく岡山県西粟倉村、徳島県上勝町、宮崎県日南市など全国10自治体にて構成されています。ローカルベンチャー事業とは、地域の困りごとを“ビジネスを通じて”解決していくことを主眼に置いて、各地域が様々な取り組みをしています。昨年から七尾市も産業振興課を中心に全国の他の自治体と連携しながら動いています。

事業承継がピンチをチャンスに変える

 私は、昨年10月より七尾街づくりセンターにローカルベンチャー事業のアテンダントとして就任しました。七尾の活性化へ向けた様々な仕掛けをしています。私のミッションは、七尾にチャレンジする会社を増やし、新たな雇用を生み出すこと。会社がないと、雇用を生み出せません。しかし、七尾市の未来予想は、2015年からの10年間で、1,100社以上の会社が減少し、2025年には2,500社を切る見込みです。このままでは、七尾経済が地盤沈下します。そこで重要になるのが事業承継です。

 ですが、個人事業主が多い七尾では、事業を残すことが、重要視されておらず、後継者がいなければ、そのまま廃業するケースが多々あります。団塊の世代が廃業・引退するここ数年間が、七尾経済にとって大ピンチになります。繁栄とは、次の世代にバトンを繋ぐこと。繋ぐことでピンチはチャンスになります。そのため、税理士などの士業関係、銀行などの金融機関、商工会議所などの経済団体、行政関係の23機関が集まった、事業承継に関する官民連携ネットワーク「事業承継オーケストラ」を2月6日に立ち上げました。事業を存続させるため、後継者がいない場合は、親族外の第三者への承継に力を入れていきます。七尾市が地域をあげて、事業承継に取り組んでいることは、都会の若者に大きなPRになります。若者は、新しいこと、面白いことが好き。つまりチャレンジが若者を呼び込み、七尾を元気にしていきます。

七尾をチャレンジあふれるまちに!

 もちろん事業承継だけでなく、新商品や新規事業の開発など、経営を革新する新たな取り組みを応援しています。そのために、4月からはビジネススクールを開講する予定です。七尾市がチャレンジあふれるまちにすること。そうなれば、七尾はローカルベンチャーが溢れるまちとして、全国に名が轟くでしょう。私は、皆さんのチャレンジを精一杯応援していきます。是非、一緒にチャレンジを!


七尾街づくりセンター株式会社 アテンダント

友田 景(ともだ けい)氏
【好きな言葉】Think diff erent
【好きな食べ物】お茶漬け
【趣味】キャンプ、野球、テニス

  • 社名 七尾街づくりセンター株式会社
  • 所在地 七尾市檜物町57-10 しるべ蔵
  • 電話 0767-57-5413
  • Webサイト http://www.nanao-lv.com
  • 社員数 3名
七尾城プロジェクトによせて

七尾市の活性化のために

 七尾歴史たび研究会(七尾商工会議所・のと共栄信用金庫・攻城団合同会社による任意の団体)の方が来校され“七尾城址を観光資源として見直し、一緒に観光地図を作りましょう”と話をいただいたのは確か平成28年の初夏のころでした。NHKの大河ドラマで真田丸が放送されていた時期で、ゆかりの城である沼田城や地元の沼田女子高校が作成した市街地のマップなどを持参され、他県での取り組みについても説明を受けました。その時は地図を作成する時間をとることは難しいだろうなと思い返事をすることはできませんでした。しかし、地域と連携し、貢献する生徒を育てることを目標として掲げる七尾東雲高校にとってはチャンスではないか、本校がこれから進んでいく方向と合わせることができないだろうかと思い悩み、単に地図を作るのではなく、しっかりとしたテーマをもって取り組んでいかなければならない、1年や2年で終わるような取り組みではなく本校や地域にとって将来につながるものにしたいと強く思うようになり、その気持ちを伝えたところ、そうしましょうと力強い返事を頂き、「観光振興による地域活性化」という大きなテーマのもと、「七尾城の魅力発見と発信のプロジェクト」が動きだすことになりました。地域活性化のために地元の皆さん・企業・高校生が一体となって取り組んでいく夢のような大きなテーマでした。これは私の中では、これからも七尾東雲高校が地域活性化のためにあり続けるという意思表示でもありました。

七尾城プロジェクトという授業と生徒

 このプロジェクトを進めるにあたり、まず体制を整えなければなりませんでした。本校の現状を考えたときに、放課後に有志を集めてこのプロジェクトに取り組むことは不可能でした。プロジェクトを動かすためには授業の中にこの取り組みを入れなければならず、「観光」という本校の授業で取り組むのが一番適していると思いました。該当するのは商業系列ビジネスコースの生徒たちでした。いかに通常の授業とリンクさせるか、それが大変な作業でした。“やりなさい”と指示をすれば動く生徒たちでしたが、それでは意味がありません。生徒に七尾の未来を担っている一人だという自覚を持たせること、人に情報を発信する(伝える)ことのすばらしさと難しさを理解させること、この2点を生徒に浸透させ、自主的に取り組めるかが大きなポイントでした。

 平成28年11月、キックオフセレモニーを当校で開催してプロジェクトは動きだし、平成29年の6月までに七尾城址や七尾城史資料館、山の寺寺院群、七尾市街地を実際に訪ねて、見て、聞いて、調べて、記録することを繰り返しました。プロジェクトが進むなかで、ある時は、普段の授業ではなかなか集中できずに教員に注意される生徒が、生き生きと活動し、またある時は、この生徒はこんなことができたのか、という発見など、このプロジェクトを通じて生徒たちが成長していく様子を見ることができました。ビジネスコースの生徒は、これだけのメンバーがそろうことはなかなかないと思えるくらい、このプロジェクトに適したメンバーに思えました。

 そして、生徒たちはマップの完成、マップ完成報告会、七尾城址の観光ガイドなど、大きなイベントを次々と成し遂げていきました。

人とのつながりを大切に、これからも地域と共に

 昨年の11月以降、生徒たちは多くの報告・発表の機会が与えられました。自ら頑張ってきた自負と自信。自他ともに認められる多方面での成長。取り組む過程や発表の様子は驚くほどの進歩でした。そして、そのなかで生徒たちは自分たちの取り組みを振り返り、本当に多くの人たちに自分たちが支えられてきたということに気付いたようでした。「感謝」の気持ちと、そしてこのプロジェクトを通しての「出会い」や「人とのつながり」を心の財産として欲しいものです。そして、その思いを下級生たちに伝え、これからも七尾東雲高校の生徒が「感謝」の心を持ち、「出会い」や「人とのつながり」を大切にして活躍していって欲しいと思います。

 最後に、七尾東雲高校の活動に協力してくださった七尾城山を愛する会・はろうななお・攻城団合同会社・七尾商工会議所・のと共栄信用金庫・その他ご協力頂いたすべての方々に感謝申し上げます。そして、これからもよろしくお願いいたします。地域一体となった活性化の成功にむけて頑張りましょう。

石川県立七尾東雲高等学校 教諭 山森宣和