〜受け継がれる匠の技、荘厳重厚な伝統的工芸品〜
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 製作工程・作業風景
七尾で仏壇が作られるようになったのには二つの背景があるといわれています。
第一は能登地方の信仰心の厚い宗教事情です。この地方には日蓮宗の寺院・妙成寺(みょうじょうじ)や曹洞宗の大本山・総持寺(そうじじ)、羽咋の永光寺(ようこうじ)といった由緒ある寺院が多くあります。また、蓮如上人の北陸布教によって大衆の支持を得た浄土真宗が、能登地方にも大いに広まったという経緯も仏壇の普及の背景と考えられます。
第二は能登地方が古くから祭りの盛んな土地柄であったことです。祭りには神輿が欠かせません。神輿には漆塗りや彫り、金具といった技法が必要とされ、もともとこの地方に古くからこれらの職人がいたことを示し、その職人が仏壇製造に関わったことが七尾仏壇の基礎になったと伝えられています。現在でも仏壇を作る職人は神輿などの製造にも従事していることが多いようです。
七尾仏壇では“五職”、つまり五つの職人によって一つの仏壇が作られています。五人の職人とは、彫り、木地、蒔絵、金具、塗り・箔・組立を表します。仏壇制作の基本的な流れは、仏壇の外側を作る“木地”、仏壇の内側である須彌壇(しゅみだん)・柱・組物・屋根などを作る“中立造り(なかだちづくり)”、仏壇の各部に取り付ける彫刻を作る“彫り”、加飾金具や戸の蝶番などを作る“金具造り”が同時に進められ、それらの各部品に漆の“塗り”や“箔押し”、“蒔絵”をほどこして、最後に“組立”を行います。全体の仕上がりを考え、各部分の職人に指示を出すのは“組立”の仕事で、全体のプロデューサー的な役割といえます。
それでは主な工程について見てみましょう。

工程1:木地
主に仏壇の外側になる部分を作る工程です。能登アテ、能登ヒバ、イチョウなどの厳選された木材を使用します。これも、十分に乾燥した材料を用いて、節、ひび割れ、ねじれ、反りに注意しながら、柱類、板物、障子、壇縁、天井といった各部材を製作します。

工程2:彫刻
紅松、イチョウ、タブ、紫檀、黒檀などを使用して木彫り職人が作ります。材料を充分に乾燥させ、用途に応じて節、ひび割れ、ねじれ、反りなどに注意しながら素材を選別します。木取りした材料に、図柄を下描きして、ノミとげんのうで彫っていきます。

工程3:漆塗り
輪島塗の流れをくむ漆塗りを行います。


工程4:蒔絵
蒔絵は漆塗りをした扉などの部分に漆によって絵を書き、金粉を蒔く加飾工程です。絢爛豪華な高級蒔絵仕上げを行います。

工程5:金具
唐草模様を中心とした伝統的手打技法による彫金具です。前戸、障子、台輪、柱などに打つ蝶番及び加飾金具を作ります。真ちゅう板を寸法に応じて切断し、型取りをして、タガネを使い分けながら模様を彫ります。

工程6:金箔押し
主に仏壇の内側の板類、中立、彫刻などに金箔を押す工程です。日本全国の99%の生産を誇る良質の金沢金箔を使用しています。

工程7:組立
中立各部、胴組みなどの工程による組立作業。金具を取り付け、組立てを終えた仏檀を点検し、ゴミ、ホコリ、手垢などを拭き取り完成となります。

七尾仏壇協同組合
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